2011年03月03日

情けは人の為ならず


という、言葉があるけど・・・・子供の頃は

「人に情けを掛けると・・・・その人の為にならないから・・・」

という風に・・・思っていた。


人を大切にすること・・・この事を・・何が有っても迷わずに、やってこれたら

その人は・・・自分の人生が終わるときに、後悔は少ないのではないか・・と思う。

そういう・・・ご家族を目にする事が多いし、ご家族も、その事を誇りに思っている。


仕事柄・・・そういう事を感じる事が有って、個人的には・・人柄が偲ばれて

そうかーーそういう人だったんだ! 素晴らしいなーと思う事も多い。


何かを成し遂げて・・財を成すことも・・・人としての生き様かもしれない。

でも、人を傷つけなかったか? 誰かを踏み台にしなかったか?

もし、そうだとしたら・・・人生が終わるときに・・・・どうなんだろうか?

自分の人生は・・これで良かった。悔いはない・・素晴らしかったと、言えるだろうか?


人に情けを掛ける事・・・情け・・というと、おこがましいかも知れないが

人を大切にする心・・これを大切に生きてきた人は・・みな一様に・・穏やかである。

また、最後を看取った家族も、その事を誇りに、自分もそう有りたいと願っている。


ある素晴らしい お坊様の言葉に 亡くなった方は縁を紡いでくださる・・と言う

どんな縁なのか?


亡くなった方を通して・・・見えてくるもの・・・それが、亡くなった方の教えである。

おじいちゃん、おばあちゃんの 生き様を子供 孫へとつないで行く

誰か一人欠けても・・・完結しない家系図

亡くなられた方の遺志も・・・引き継がれて、素晴らしい一族の家系が出来る。



確かに・・・情けをかけて・・その事が、裏目に出る事もあるだろうし

分かってもらえない事も、あるだろう。

人はみんな・・・4つの苦しみを背負って生きている・・・という

産まれたが故の苦しみ

年をとっていく事の苦しみ

病気をしなければならない事の苦しみ

いずれ死んでいかねばならない事への苦しみ


仏教では、その4つの苦しみを「生老病死」という言葉で、表している。



娑婆:しゃば・・・という言葉がある・・・元々はインドの言葉

結構、普段に使っている人は多いと思う。

娑婆国土・・・とも、言われるが・・様々な事を耐え忍ばなければ

生きていけない世界。  と・・教えには有る。


ようするに・・・今、人間が生きている現世の事である。

思うようにならない世界、苦しんだり、悩んだり、争ったり・・・・

しかし・・・現実に、今を生きている、自分たちが・・・ただひとつ救われる事

それは、周りを大切に生きる事である。

どんなに、つらい事に出会おうとも・・・隣人を愛し、生き続ける人

その人の・・・人生の最後は・・・とても清らかで、残していく人々に

大切な「何か」を 教示していく事ができるのだと、思っている。


だから・人の為ではないのだと思う。 ・  ・ 「情けは人の為ならず」

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