通常国会が開会されましたが、今回の目玉は「消費税の増税」
国会議員や公務員も、身を切る具体案が同時進行しなければ
国民からの理解は得られない。
という事で、テレビを見る時間は、なかなか取れないけど
どういう展開を見せるか?とても気になる。

先日も仲間内で、消費税の話で盛り上がったんだけど
「消費税って・・・一般の国民は・・というか、消費者は
納めてないよね!」
「確かに!料金に税が含まれて買っている・・とは
思っているだろうけど・・」
「でも実際には・・消費税が上がっても、一斉に料金は
上がらないよね」
というような会話が有り
消費税を納めているのは、年商1.000万円以上の企業や商店
これは、法人税・・所得税とは意味が違い
商品が流通するたびに、現在は5%の税が付加される。
税別100円の物を仕入れると、卸し屋さんから105円の請求が来る。
5円が消費税となる。
これをお客様に200円で販売する場合・・・210円(税込)となる。
10円が消費税となる。
消費税の差額が、5円なので・・・これを、決算期に国に納める。
要するに、お客さんから貰った(預かった)消費税から
仕入れた時に、払った消費税分を、引いた金額を国に払う。
というシステムなんだけど・・・世の中そんなに簡単には行かない。
年商1.000万円以上の商店・・という事なので
売上が1.000万円、さっきの例ならば500万円が仕入れとなる。
500万円の仕入れに対し、消費税額は25万円
売り上げに対する消費税は、50万円・・
なので差額の25万円を消費税として、国に納める。
しかし・・簡単な例で話をしているが
上記の例でも、人件費や光熱費などの営業費は見ていないが
従業員がいて、給料を払ったら・・経営者には、まず残らない・・
それと客離れを懸念して、消費税分を価格に上乗せ出来ない
おまけに、赤字であっても・・・所得税と違い
上記の例のように、消費税は必ず払わないといけない。
と言うような事が、日本全国の中小零細企業に起きていて
消費税の滞納額は、3.000億円以上という話だ。
払いたくても払えないのだ。

でも、国は・・
「預かった消費税額から、払った消費税額を引けば残るでしょ?」
意味は・・分かるし、システムも分かる。
でも、今まで1.050円で販売していた商品を
税金が上がったから・・って、すぐに1.100円に出来ない。
ところも・・有る。
前回の3%から、5%に上がった時も・・・体力のある企業は
「消費税分価格据え置き」・・と広告を打ち出す。
当然、お客さんの心理として・・同じ商品ならそちらに流れる。
固定客を失いたくないから・・・我慢して、価格を据え置く。
つまり、お客さんから・・・税額分を預かっていない商店が多いのだ。
でも、消費税は決算額で計算されるので
「料金に付加していないので、貰っていません」・・は、通用しない。
だから、売り上げの中から無理して、消費税を捻出し納税する。
利益が出ているところは・・なんとか持ちこたえるだろうけど・・。