世間一般には新年度ですが
当社では今会計年度も、終盤に入りまとめの時期です。
国会では、消費増税論議で紛糾していますが
試しに
消費税が10%になった場合の、当社の納税額を試算してみました。
ここには書けませんが・・・びっくりしました。
社員を2〜3名削減しないと払えない金額です。
友人の会社が、社員の暮のボーナスをカットして
納税に充てたという話が、現実味を帯びてきます。
現状のままで、払うためには売上を増やすか
ギリギリまで経費を削減しなくてはならないでしょう。
さて、どういった結論が出されることやら・・・
いずれにしろ、国民は蚊帳の外ですので
成り行きを見守ることしかできませんが
8% 10%と増えていくに従い、相当数の中小企業が
廃業したり・・または、業務縮小せざるを得ないと思います。

消費税の考え方は、間接税ですので
一般の消費者が、直接国に収めるわけではありませんが
仮に10%になった場合
買い物をするたびに、価格の10%をお店のレジで払います。
本来お店は、その10%分は販売した商品代金とは別に
預かった消費税という、レジの別の場所に入れるような扱いです。
そして仕入れなどで、お店が仕入れをする場合の払う消費税は
そのレジの中の、預かった消費税の中から払います。
1年後に、預かったり支払ったりした税金の差額を
国に納めなさい・・ということなんですが・・・理屈は。
あくまでも・・そういう考え方であるならば・・
払えない方がおかしい・・という事になります。
商品価格は、仕入れた金額に、利益と消費税分を乗せて
金額を決定しますので
800円で仕入れて、利益200円と消費税100円を乗せて
1100円で販売したとします。
でも、近所のスーパーで全く同じ物が
税込1.000円で売られていたら
そういう、国の言う公式が当てはまらないかも知れません。
というより、当てはまらない事のほうが多いと思います。
無理して、1.000円で販売してしまったら・・・
・・・預かるはずの消費税は有りません・・しかし
仕入れの際には、しっかり払わねばなりません。
預かった消費税から、支払った消費税を引くと
何も無いのは、まだいい方で、マイナスというお店が
たくさん出るでしょう。
僅かな利益の中から、納税しなくてはいけません。
5%なら、まだ何とか耐えられるけど・・・その倍になると
納税時期には、どうなることでしょうか?
ちなみに、そういう考え方の税金ですから
所得税や法人税と違い、赤字経営のお店でも・・消費税は
容赦無く徴収されます。
ちなみにですが・・・
そういう事もあり・・払いたくても払えない・・
実は滞納額で最も多いのが・・消費税だそうです。
税率上げても、滞納者が増えれば・・
うーむ・・・どうなんでしょうか?