2011年05月23日

葬儀と風習、迷信


昨日は、お世話になっている方のご不幸が有り・・・と、落ち着かない日曜日でした。

今日になって、・・仮通夜、通夜、葬儀と日程を決めるところまで・・

少し・・落ち着きを取り戻された。

その後、昨日今日と・・・各会館にお葬式の依頼が重なり

通常よりもかなり、忙しくなっている。




昨日の、友引きの事も含め・・・葬儀の世界には「まじない」的な事が多い。

最近の葬儀は、本義を無視して簡略化された・・・と嘆くお坊様も多いけど

お葬式は古くから、その地方ならではの文化的な行事として

今も、色濃く残っているところも多い。

同じ地域でも隣町では、ビックリするような風習が残っていたりする。

よく言われる事に

お清めの塩・・・友引き・・・49日の法事日程など・・その他数多くの

「まじない」? と思われるような不思議な行為。


さすがに最近は・・奇習とも感じるような風習は減ってきたが

それでもご年配の方々の中には・・・それを「最近はしないの?」と聞かれる。

なぜ・・それが必要なくて、しなくなったのか・・きちんと説明できなくてはいけない。


お清めの塩に関しては・・・仏教に関して言えば

死は穢れではなく仏と成られるので・・清めという行為自体が・・・「いらない」


神道では、死は穢れなので、お払いをして清める。

なので「返礼品」に付属している「清め塩」は

神道と希望する喪家さんのみ、入れるようにしている。

その説明文を入れるようにしているが、「塩を下さい」と言われる方も中には・・。


友引きは・・古く中国から伝わった「六曜」を日本人が勝手に解釈し

現在のようになってしまったんだけど・・・当の中国ではすでに使われていない。

友引きも中国から入って来た時は「共引き」と・・引き分けを意味するものだったが

なぜか? 友・・となってしまい

葬儀を友引きにすると・・・「友を引く」と縁起でもない解釈になってしまった。


仏教では親鸞様が教えの中で、日の良し悪しを決める事は良くない事・・と

説かれたために、特にこの風潮を敬遠している。

しかし・なぜか?・・ほとんどのカレンダーには、この六曜が記載されている。


以前、行政が発行するカレンダーに「六曜」が印刷されていて

差別を糾弾する組織から、廃止を求められた事も有る。

いずれにしろ・・・結婚式は大安を選び、仏滅を避ける

葬儀は、友引きを避ける・・・開店祝いやお祝い事は、大安を選ぶ・・・などなど

そうなると結婚式場や葬儀場は、困る事が多い。


そのようなわけで・・葬儀も友引の日は、嫌がる人が多く日程を調整する事になる。

そうなると、行政が運営する火葬場も、今までは決まった休日が取れず

職員のローテーションに苦慮していたが、「利用が少ない」・・という理由を掲げ

「友引休館」を打ち出してしまった。

全国的にもこの流れは顕著だけど・・・10年以上前に都城市、7年ほど前に小林市・・と

身近なところでも「友引休館」を決めてしまった。

が、さすがに・・・宮崎市の休館日は、1月1日だけであとは全て営業している。


ある時、会議の席で担当課長がうっかり「定休日が欲しい」と言ってしまった事が有る。

しかし業者や住民から、開館を求める声が上がっても・・・休みたい・・と本音は言えず

決定事項ですから・・・と、再議論の席まで行く事はない。

しかし、今・・・とある差別を糾弾する団体や、仏教界から異論が出てきているので

今後、死亡者数が増える時代・・・どう対応していくのだろうか?



火葬場が休むと、希望の日程で葬儀が出来ない事が多い

例えば、今日の15時以降に亡くなったとする、法律で24時間経たないと火葬が出来ない。

当然、葬儀は明後日になってしまう・・・が、その日が友引きだったら

またその翌日になってしまう。

という事で、亡くなってから3日目になるが・・これはまだいい方で

家族の誰かが遠方に行っていた場合や、遠方の親せきが参列する場合も多い

葬儀に間に合わせるために、日程をずらしたいけど、その日が友引きだと

その翌日になるために、通夜が3日に及ぶこともある。


そして、もう一つ困った問題は

友引きの前後に集中する事が多い・・という事。

処理能力に限界が有るので、運が悪いと翌日に回されてしまう。

こういう事は、過去に何度か有ったが・・・仕方がない・・と諦めるしかない。

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