2012年11月01日

親の想いと子供の想い


昨日の「あじさいホール」では、友人のお父さんのお葬式でした。

今年の4月に、奥様を先にお浄土へと見送られ

喪主を務めたその時の姿は、悲しみで力無い感じもしました。



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以前は町の中心部に、衣料品店を開業されていましたが

子供が娘だけだった事も有り、後継ぎがいなくて

商売をやめられてから、ずいぶん経っているような気がします。


お元気な頃は、商工会の役員さんとして夫婦で頑張っておられたので

私も相談にのってもらった思い出も有ります。


自分が小学校しか出ていないので、子供達には良い教育を

受けさせてあげたいと、仕事に精を出し

苦労して、娘二人を大学まで行かせてくれたと聞きました。


また・・

貧しい農家の子供に生まれ、きれいな服を買ってもらえず

お店に飾ってある服をながめながら・・・

いつか自分もこういう服を!という

一念から衣料品店を開業されたそうです。


開業当時

取引先の呉服屋に、奥様が勤務されていて、見初められ

夢を叶えるために、二人三脚で頑張ってこられた。

娘たちは、その姿をずっと見てきたから・・

親に対する感謝の念は、人一倍だったのでしょう。


半年の間に両親を見送る事になってしまいましたが

残された家族が、一生懸命に送ってあげようという気持ちが

私たちにも伝わってきました。


気づかずに過ごせば「親の心子知らず」

子供を想う親の深い心、親を想う子供の感謝の心

どちらが大きいのか・・・・議論はできませんが・・・。



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